今回はインドネシア株を買う際に気をつけたい事、リスクや注意点について話そう。
通貨変動リスクに晒されている
ASEAN最大の経済国であるインドネシアなんだけどそれ故にアジアの国の中でも外国人による国債保有比率が高い傾向にあるんだ。
図1:現地通貨建て(LCY)債券市場における外国人による国債保有比率
経済も比較的オープンだからインドネシアルピアはアジア通貨の指標的存在となっている。それ故に市場心理が悪化すればまず売られることが多いからルピア安につながる。
ルピア安はインドネシアの輸出競争力が高まるというメリットももちろんあるんだけど、先行きの通貨安が強く懸念されると、海外から入ってきた資金・資本が逃げていく資本流出が発生しやすくなると言うデメリットもあるんだ。
資本流出は一般的に国内の経済や産業の発展に影響がでるよ。
為替スプレッドと取引手数料が高く、コストが高くつく
テレコムニカシ インドネシア(TLKM) を1万株購入したとすると、
40300000IDR == 314340円スプレッドが100IDRあたり3銭だから
12090円分手数料が8%だから2514円 購入コスト14604円なんだけど、
それは全体の4.6%にもなる。コスト高すぎてちょっと無理かなー— やきそばきんとき (@yakisobakintoki) 2018年2月27日
昨日、インドネシアの株式を購入しました
これから毎月20-30万円づつ購入していく予定
新興国株の長期保有も始めたいなと思い
ただ為替スプレッドがエグすぎて手数料に8%くらいかかるのがネック・・・— タカニキ@はやく億りたい (@make_life_rich) 2018年2月21日
ほら、こんな感じでインドネシア株を買った時点でこんなにコストがかかるんだ。
sbi 証券を例にとると
①円→ルピアを買う
②買ったルピアでインドネシア株を買う
と言う手順を踏むことになる。
①のルピアを買う際にはsbi証券では100ルピア買うごとに3銭為替スプレッドが取られる。今日のレートで行くと100円分買うごとに3.9円の手数料、つまり3.9%のコストが既にかかっているんだ。
ちなみに手数料計算でSBIのインドネシア株は今のレートで1回の取引を20万円以上にしないと手数料割高なので注意が必要です
— ラス (@3n4rs) 2018年3月8日
②ではsbiの場合、約定代金の1%が手数料としてとられる。そして最低手数料を考慮すると1回の買い付けで20万円つっこむ必要があるんだ。
つまりインドネシア株を買った時点で約5%のコストがかかってしまうんだ。
これは片道だからインドネシア株を売って円に戻す時もさらに同様のコストがかかることになるね。
日本株や米国株の手数料の安さを考えるとインドネシア株は買った時点でかなりの高コストなんだ。
このコストを限りなく減らすにはルピア高にこれからなることを期待してルピア安のときに買い付けたり、配当金の高い株を買たりしてコストを吸収する必要がある。
インドネシアに魅力を見出した上でリスクをある程度許容できる人が投資できる人
こんな感じでインドネシア株への投資にはインドネシアの通貨自体のリスクと、手数料の高さがあるんだ。
だからインドネシアに魅力を見出せてかつリスクをある程度許容できる精神的にタフであることが必要だ。
だってリスクを取らない人はリターンを得る資格はないからね。リスクがなく儲かるんだったら誰でもやっているよ。
報われないかもしれないところでモチベーションをもって継続することがインドネシア株投資家には求められるんだ。
僕はインドネシア株に投資するよ。インドネシア株が特別割安か言われれば別にそうじゃないと僕は思う。でも世界4位の2.5億人の人口で平均年齢が30歳未満、そして国土は日本の5倍、ガス等資源豊富、そして誰もインドネシア株の話をしていないところとか最高じゃないかい?
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